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宮崎 由美江

自分を、

生ききろう

 49歳の時、脳腫瘍が見つかった。11時間もの大手術。術後の1週間はあまりに辛く「こんなんだったら死んだほうがよかった」と思った。当時父はすでに他界、母は寝たきり…頼れる家族はいなかったが、病院の方々や多くの友人に支えられ、乗り越えることができた。この体験は私の死生観を変えた。

「人生は長さではなく、自分らしく生きること。濃度の高い人生を自分らしく生ききること」に変わった。「やりたいことは、いまやろう! いつかできなくなる日がくる」。教師生活30年。

いま、病気前とは違う私がいる。いつか彼らが苦しいとき、ふと「あの先生笑ってたな」と思い出してくれたら嬉しい。誰かの小さな力になれると信じ、自分を生ききろう。

宮崎 由美江

Yumie Miyazaki

中学校教師

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